母親のお弁当

母親のお弁当

社会人になり一人暮らしを始め、初めて自分のためにお弁当を作ったときの思い出話です。

「手作りのお弁当かぁ・・・」

久しぶりに手作りのお弁当を眺めながら思いました。

そういえば高校のときには毎日母親にお弁当作ってもらっていたなぁ。

その後の大学では毎日学食。お弁当なんて何年ぶりだろう。

たしか最後に手作りのお弁当を食べたのは大学4年生のとき。

秋に仲良しグループで紅葉を見に行ったそのときに、とある友達がお弁当を作って来てくれた。

それもちゃんと人数分、一人一人に。

幼稚園生のお弁当かしらってほど可愛いお弁当箱に入っていて、でも開けたらひじきや煮物など、体に良さそうなおかずがたくさん入っていたのを覚えています。

さらには手書きのお手紙がついていて、すごくすごく嬉しかったのです。

そのときに初めて、誰かにお弁当を作ってもらったことに対して感謝をしたかもしれません。

高校時代、毎日母親が作ってくれていたお弁当。

ありがたいことだとは思いつつも、とっくに当たり前になってしまっていて、朝自分が寝坊したときは、時間がないからいらないよ、なんて言って、作ってくれたお弁当を持たずに出掛けたこともありました。

毎日作ってくれていたお弁当にも、彩りが可愛くないからもっと可愛くしてとワガママを言ったり、

嫌いな物入れないでよと怒ってしまったり、とにかく注文ばかりしていました。今になってみれば、彩りよりもわたしの健康を考えてくれていたことがよくわかります。

そして一人暮らしを始めたわたしは、もう母親の手料理を食べることもあまりありません。

ましてや母親の手作りのお弁当なんて、もう食べる機会はほとんどありません。

どうして毎日ありがとうと言って、ちゃんと感謝しなかったのでしょう。

それが当たり前じゃないということに、そのときに気づいていたらなぁ。

自分で作ったお弁当を前に、母親のお弁当を思い出してそんなことを考えていました。

今からでも遅くはないはずですよね。

今度はわたしがお弁当を作ってみようかなと思いました。

ありがとうの手紙の手紙も添えて。

お腹痩せ

ブラック・キャブ

ロンドンの交通と言えばまずはチューブという愛称で親しまれる地下鉄と、ダブルデッカー、そして真っ先に思いつくのが「ブラック・キャブ」、タクシーです。

ロンドンの街のタクシーというと、黒く塗られたあれですね。ロンドンでタクシー・ドライバーになるのはかなり難しいそうです。どんな小さな路地でもすべて知り尽くして、どんな通りの名前も覚えなければいけないそうですよ。ですから、ロンドンのタクシー・ドライバーは世界一優秀だと言われているそうです。

私がブラック・キャブを使ったことは二度だけです。基本はチューブです。ブラック・キャブを使ったのはどちらもミュージカルを見た後のことで、夜のロンドンは何かと恐ろしいですから(多少気にしすぎもあるでしょう。でも外国ですし、用心にこしたことはないですからね)。また、有名なブラック・キャブに乗ってみたいという観光半分な面もありました。数人で乗って割り勘すればさほどお高くもないですし。

最近世界中で大人気のBBCのドラマ「シャーロック」ではブラック・キャブがしょっちゅう出てきます。この「シャーロック」というドラマはご存知サー・アーサー・コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」を現代に移したもので、スピーディーでよく練られたシナリオ、原作をうまく現代に移しているところが原作ファンにも大変評判のいい良作です。日本でもNHKが放送しています。原作ではホームズとワトソン博士はよく辻馬車に乗っていますが、21世紀のロンドンに辻馬車はありません。では21世紀の辻馬車とは何か。ブラック・キャブですよ。

ドラマ「シャーロック」のホームズとワトソンは(余談ですが、現代で友人同士で苗字で呼び合うのは不自然らしく、このBBCのドラマではお互いをファーストネームの「シャーロック」と「ジョン」と呼び合っています)、ほぼ毎エピソードで利用しています。たまにロンドンから離れて遠くへ行くエピソードもありますから。ある話ではブラック・キャブがストーリー上大変重要な役割を担っていますので、これからご覧になるという方はよく注意してみるとよろしいでしょう。

ちなみにロンドンのタクシーにはミニ・キャブというのもあります。ブラック・キャブより価格は低めです。